生活習慣病の予防に役立つβグルカン
水に溶けやすい性質を持っている水溶性食物繊維で、腸の中で善玉菌のエサとなり、腸内環境を健康へと導いてくれます。
さらに、水に溶けやすいために小腸で溶けてゼリー状になります。
ゼリー状になった水溶性食物繊維は、栄養がすぐ吸収されず緩やかになるので、食後の血糖値の急激な上昇を抑えてくれるのです。
また、余分なコレステロールも吸着して体外へ排出してくれるので、コレステロール値の安定効果も見込めます。
高血圧に対してもナトリウムを排出してくれる効果もあるので、効果的です。
また、腸内の善玉菌を増えるとアレルギーを追い出す抗体「IgA抗体」も増える仕組みなので、花粉症などのアレルギー症状の予防にもなります。
では、βグルカンはどのような食物に含まれているのでしょうか?代表的なものはキノコ類や大麦などです。
キノコも大麦もどちらも手に入れやすい食材ですから、手軽に摂取することができます。
特にキノコに多く、100グラムの生の舞茸には2.3グラム、ブナシメジ1.8グラムくらい含まれています。
成人の場合、一日約20グラム摂取するのが理想なので、キノコ類の他にお米に大麦やもち麦を混ぜて炊いて摂取したりと工夫してください。
糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を予防するにはとても大切な栄養素になりますから、積極的に普段から摂取しておきましょう。
ただし、これだけを摂取すれば生活習慣予防になるわけでなく、バランスの良く食べることが大切です。